きらめき企業

圧造+切削で顧客ニーズに対応
技術の蓄積を次世代へつなぐ

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

神奈川県茅ヶ崎市に本社を置く株式会社鈴木製作所は本社工場で金属の切削加工を、宮城工場で冷間圧造と切削加工の一貫生産を行う高度な技術で様々な顧客ニーズに対応している。

1956 (昭和31) 年に切削加工工場として創業し、1981 (昭和56) 年に冷間圧造機を導入した。圧造加工とは金属材料に力を加えることにより目的の形状に成形させる加工法で、切削加工より加工速度が速く、大量生産に向く。切削と圧造を両立すると、少量から多量までの対応が可能となり、同社は更に高品質を加えることで、ドアロック部品などの自動車の重要保安部品をメインに事業を拡大させてきた。

代表取締役の鈴木啓文氏は若い人材の確保と育成に熱心。70年近い社歴を有するが、現在、加工を担当する作業者は20~30歳代が中心だ。若いメンバーが顧客から求められた課題 (形状や精度など) に積極的に挑戦することを推奨し、苦労しながらも実現することで会社としての技術力を高めるとともに、レベルアップにチャレンジする集団を作り出している。

鈴木氏は「自動車部品製造で培った技術力をもとに、変化する市場環境の中、保有設備を駆使し、新規設備投資も視野に入れ、高品質・低価格のものづくりを実現していきたい」と話している。

2023年11月6日

株式会社鈴木製作所

神奈川県茅ヶ崎市萩園2658-13
【株式会社鈴木製作所 HP】

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プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智