きらめき企業

久米島の魅力を発信する
「地産地消」のカフェ

玉川大学
経営学部教授
長谷川 英伸 氏

沖縄本島の西に位置する久米島でカフェや食品加工などを営む合同会社YUNAMI FACTORY。地産地消にこだわるカフェは久米島産の車海老を自家製のガーリックオイルで仕上げた「ガーリックシュリンプ」が看板メニューだ。また、久米島産紅芋のシュークリームも地元のコンテストで賞を受けるほどの人気商品。このほか、久米島産赤鶏を使ったハンバーガーもあり、地元産にこだわった豊富なメニューを提供している。

カフェの外観は、黄色をベースにした色彩のアメリカンなテイストとなっており、観光客のインスタ映えスポットとしても人気だ。同社代表社員の摺木陽介 (すりきようすけ) 氏は久米島生まれで、アメリカやカナダに留学。その後、久米島に戻り、海外で学んだ経験を基にカフェを立ち上げた経緯がある。

カフェに来店する客の約6割は観光客だが、島に住む人にも愛される店づくりを目指していると言う摺木氏。「地域が活性化するためには地域内のネットワークが欠かせない。久米島の住民が協力し、お互いの強みを引き出すことで、久米島の魅力は一層高まります」と話す。

SNSを使って島の魅力を発信し、久米島の住民や地域資源と島外の人々とを橋渡しする役割も果たしている。

2023年10月23日

合同会社YUNAMI FACTORY

沖縄県島尻郡久米島町字兼城1146-1
【合同会社YUNAMI FACTORY HP】

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プロフィール 長谷川英伸

1982年生まれ。
玉川大学経営学部の助教、准教授を経て2023年4月から教授。専門分野は中小企業の企業間関係。特に中小企業間のネットワークから生み出される新製品、新サービスのプロセスについて分析し、中小企業の存立維持可能な要因を模索している。中小企業経営のセミナーなどの講師も務める。

長谷川英伸