きらめき企業

プロレスを通して地元を元気に

中小企業診断士
プロデューサー
千種 伸彰 氏

リングサイドの観客席からドッと歓声が湧き上がる。東京都板橋区を拠点とするいたばしプロレスリング株式会社は、「地元板橋に元気と笑顔を!」をモットーにプロレスを主催している。代表取締役の西田秀樹氏は、会社勤めをしながらもプロレスラーになる夢をあきらめきれなかった。とうとう職を辞して単身メキシコへ渡り、本場の空中殺法を身につけてデビューを果たした。

西田氏はマスクをかぶると、人気レスラー「はやて」になる。社長とレスラーの2つの顔を持つ。いたばしプロレスリングの特徴は、商店街ごとに覆面レスラーがいるところだ。キャラクターは、地元の関係者が考える。それぞれの思いが詰まったレスラーがリングで活躍する。たとえばハッピーロード大山商店街には、ハッピーロードマンという真面目で惚れっぽいヒーローがいる。商店街レスラーが力を合わせて悪役をやっつける。正義の味方同士も対決する。ただ単に勧善懲悪だけではなく、どこかコミカルで笑いを誘う。

リングサイドでは、商店街の自慢の品々を販売する。商店街はプロレスを応援し、プロレスを通して商店街の認知度を高めていく戦略だ。

西田氏は今年54歳。体力が続く限りマスクをかぶり続ける。

2018年12月10日

いたばしプロレスリング株式会社 :

東京都板橋区前野町4-50-2
【いたばしプロレスリング株式会社 HP】

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プロフィール 千草伸彰

1968年生まれ。
テレビ朝日「ニュースステーション」やフジテレビ「ニュースJAPAN」の報道ディレクターとして活躍。多くの経済番組も制作。
現在、中小企業診断士として企業や商店街などの経営相談、支援活動を行うとともに企業向けの動画制作講座の講師も務める。株式会社プラウドコンサルティング代表取締役。一般社団法人板橋中小企業診断士協会代表理事。
【株式会社プラウドコンサルティング HP】

千草伸彰