切磋琢磨して成長する中小企業
神奈川県横浜市金沢区の工業団地に立地している株式会社ミナロ。事業領域は木型・モックアップ・モデル・検査治具製造、ケミカルウッド材料販売、インテリアデザインなどに及ぶ。取引先は大企業から一般消費者まで存在し、B to BからB to Cまで幅広い顧客を確保している。新規顧客開拓の手法として自社ホームページを活用し、多様なニーズに応えられるように数多くの商品開発やケミカルウッド材料販売を実現している。
創業者の緑川賢司氏は木型製造の会社に勤めていたが、その会社が廃業したため、仲間2人とともにミナロを創業した。創業当時は取引先も少なく経営基盤が脆弱だったが、前述のような事業展開で取引先の幅を広げていった。
緑川氏は自社の発展のみならず、日本の製造業全体の発展を望んでいる。現在ではマスコミにも取り上げられるほど知名度が高くなっている全日本製造業コマ大戦の発起人が、実は緑川氏。コマ大戦は全国の中小企業の技術を競い合う場となり、自社のPRにつながる。また、コマ大戦を通して多くの中小企業が企業間ネットワークを築き、お互いの強みを活かした新商品開発も行われている。緑川氏は、日本の製造業の発展が自社の発展につながるという信念のもと、奮闘を続けている。
2018年4月9日
株式会社ミナロ :
神奈川県横浜市金沢区福浦2-13-34
【株式会社ミナロ HP】
- 苦難から復活し100年企業へ
(2018年4月2日)
1982年生まれ。
2013年玉川大学経営学部助教、2018年から准教授。専門分野は中小企業の企業間関係。特に中小企業間のネットワークから生み出される新製品、新サービスのプロセスについて分析し中小企業の存立維持可能な要因を模索している。中小企業経営のセミナーなどの講師も務める。