苦難から復活し100年企業へ
東京都板橋区にある株式会社谷田部銘板製作所。機械に貼られている銘板を製造し、約80年の歴史を有する。ここ数年、増収増益を続けているが、小規模製造業がこうむる固有の苦しい時期もあった。先代社長の時代、大手取引先が次々と海外へ転出し、銘板・ネームプレート業界そのものが急速に収縮。同業他社も次々と廃業に追い込まれた。先代の社長は会社をたたもうと考え、資産の整理を進めた。一方で、引き継いだ現代表取締役社長の谷田部剛氏は自社の進むべき事業領域を徹底的に見直すことにした。データベースを自ら作り、取引状況を客観的に管理。最も付加価値が高く、対応が難しいとされる多品種・小ロット・短納期を実現した。
営業に人員は割けないが、実は引き合いが多い。検索されやすいホームページを研究し、インターネットからの注文を増加させている。営業スタイルをインターネットにシフトすることで、域外の取引先も増加した。
「困って問い合わせをしてくるお客様の悩みを解決できる時が楽しい」と差し込み案件にも喜んで対応する。笑顔の裏には社員とともに苦労をしてきた経験とノウハウがある。顧客の困りごとや社員の気持ちと向き合いながら100年企業を目指している。
2018年4月2日
株式会社谷田部銘板製作所 :
東京都板橋区蓮沼町74-2
【株式会社谷田部銘板製作所 HP】
1968年生まれ。
テレビ朝日「ニュースステーション」やフジテレビ「ニュースJAPAN」の報道ディレクターとして活躍。多くの経済番組も制作。現在、中小企業診断士として企業や商店街などの経営相談、支援活動を行うとともに企業向けの動画制作講座の講師も努める。株式会社プラウドコンサルティング代表取締役。一般社団法人板橋中小企業診断士協会代表理事。
【株式会社プラウドコンサルティング HP】