「プラズマ世界一」を目指して
神奈川県綾瀬市の工業団地に工場があり、金属の板金・切削・溶接加工を主力事業として展開している泉工業株式会社。設立は33年前で現代表取締役の塩脇勝実氏がその前年に創業した。金属加工業として製品のクオリティを追求する職人魂を持ったスタッフが多数そろっており、顧客の要望に応じて板金・切削加工から溶接・組み立て加工までをワンストップで行うことで、低コスト・高品質・短納期を実現してきた。
「社会に貢献できる企業」を目標に掲げる同社。それを実現するため、さらなる成長を果たそうと、約8年前に新事業としてプラズマ事業への挑戦を始めた。本業の金属加工に軸足を置きながら、技術マネージャーが大学に出向くなどして技術力を高め、独自のプラズマ処理装置の開発に成功、製品化を実現した。
同社のプラズマ装置は試験管やシャーレ、チューブなど様々な形状の立体物の内壁の表 面処理(親水性の向上)を行うことができる。
コンパクトな卓上型で、省スペースで簡単にプラズマ照射ができるのも特徴だ。現在は大学と医療用の装置開発を共同研究で進めており、数年後の実用化を目指している。
プラズマには大きな可能性があり、「プラズマで世界一になろう!」をスローガンに社員一丸となって事業拡大に挑戦している。
2018年4月16日
泉工業株式会社 :
神奈川県綾瀬市深谷上8-4-3
【泉工業株式会社 HP】
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1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。