きらめき企業

仕事とスポーツを両立できる職場

岐阜経済大学経営学部講師
大前 智文 氏

岐阜県大垣市で、中部産業株式会社が運営する東海自動車学校。自動車を運転する楽しさと責任に加え、人・車・環境に対する「思いやりのこころ」を伝える地域密着の自動車教習所である。

1963(昭和38)年に岐阜県公安委員会より指定を受けた。経営の自由度が制限される業種・業界にあって、価格競争への対応、多角的な事業の展開、設備・施設のリニューアルなど、様々な方策を講じてきた。特に経営の根幹を成す人材の確保・育成に注力。柔軟な雇用形態を構築するとともに、有志が創設した軟式野球部をアピールポイントとして積極的に活用。教習指導員の資格取得・技能向上に加え、社会人軟式野球というスポーツを継続して行える職場環境を整備した。現在では野球経験者を積極的に採用し、継続的かつ効率的な人材確保を実現。軟式野球部も全国大会優勝などの好成績を収めている。

スポーツに求められる規律やチームワーク、スポーツマンシップは円滑な会社組織の運営・管理だけでなく、さわやかで親身な顧客(教習生)対応においても効果を上げているという。

代表取締役社長の山田隆博氏は「仕事を第一としながら野球と両立させる。スポーツを通じた好循環が生まれている」と話す。

2018年4月23日

東海自動車学校 :

岐阜県大垣市領家町3-651
【東海自動車学校 HP】

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大前智文

1982年愛知県生まれ。
名城大学経済学部特任助手を経て、2017年より岐阜経済大学経営学部講師に着任。日本中小企業学会幹事。駆け出しの研究者としてフィールドワークを重ね、中小企業に関する調査・研究に取り組む。

大前智文