森と都市をつなぐアーバンフォレスター

岐阜県可児市で、林業、造園・土木業、木質リサイクル業を営む株式会社丸光イトウ。山間部や森林に近い地方都市という立地を生かし、独自のビジネスモデル「都市型林業」を実現する。林業（立木伐出・素材生産）や森林整備から造園や樹木伐採、木くずなどのリサイクル、木質バイオマス燃料の生産・販売までを担うマルチプレーヤーである。

1985（昭和60）年に創業。林業や造園業を中心としながら、建設業やリサイクル業に新規参入し、幅広いビジネスを展開。加えて、林業の機械化を推進し、都市部に立地する林業家として効率的で合理的な林業のあり方を模索し続けた。近年は林業先進国ドイツから学び、エネルギー事業に着手。バイオマスエネルギーを生かしたまちづくりを進める。

2011年に事業を継承した代表取締役社長の伊藤峰由氏は「我々は林業を中心とした幅広い事業に基づいた、森と都市をつなぐ『アーバンフォレスター』。木質資源の有効利用を通した地域社会の資源・エネルギー循環を担うプロフェッショナルとしてあるべき姿を追求していく」と話す。樹木という再生可能資源を無駄にしない姿勢を貫き、社会・経済の基盤として地域のエネルギー循環の要となる新時代の林業家への成長を目指す。

2018年7月17日