バレル研磨一筋に精進
高精度な鏡面加工を実現

新潟県燕市に本社・工場を置く研磨加工業の東商技研工業株式会社。1970（昭和45）年の創業以来、バレル研磨加工一筋に技術を磨いてきた。

バレル研磨加工とは、タンク（研磨槽）の中に研磨したい工作物とメディアと呼ばれる研磨石を入れ、回したり、振動させたりすることで工作物を磨く加工法。単純な原理でありながら、選択する設備（回転、遠心、振動など）や研磨石の種類、回す速さ、回す時間の違いなどで全く違う結果が出る、奥の深い加工技術だ。

地場の洋食器から始まり、自動車関連部品、家電部品、携帯電話部品など、様々な製品・部品の研磨やバリ取りなどに携わり、技術・ノウハウを蓄積してきた。

その集大成のひとつが高精度な鏡面加工。一般的な鏡面加工法であるバフ研磨、電解研磨ではなく、バレル研磨によってそれを実現することで、品質のバラつきをなくし、トータルコストダウンができ、顧客の研磨ソリューションに対応できる強みが生まれたという。

代表取締役の今野祐樹氏は「数えきれないほどの失敗をして得られた知識と技術をアップデートし、チャレンジャー精神のもとで努力を続けたい」と話す。

2023年2月13日