衰退する地場産業に新たな風を
新潟県見附市はニットの産地として知られる。高度経済成長の波に乗り、地場産業として発展した。第一ニットマーケティング株式会社は、ニット製品の企画・製造・販売を行う地域のリーディング企業だ。主に国内外の有名ブランドに商品を提供している。工場は見学が可能で、ドイツ製の機械などが整然と並ぶ。熟練工の手仕事とあいまって、立体的で美しい商品が仕立てられていく。
かつて日本の繊維産業は主要な輸出品だったが、今では全製造業に占める出荷額は1%程度。代表取締役の近藤英雅氏は、地場産業の衰退に強い危機感を抱く。有名ブランドへのOEM(相手先ブランドの製造)供給は続けるが、それだけに頼れない。商品を直接消費者に届けたい。そんな思いから、独自ブランド「プリメイラ」を立ち上げ、工場の敷地にブティックをオープンした。見附市に来た観光客に立ち寄りスポットを提供するとともに、市内のニットメーカーとのブランディングも進めている。
最近は科学技術の進歩で絹繊維の新しい用途の研究が進められている。最先端の技術に、糸を編む熟練の技術を付加することで、新たな価値を創造する。同社はそんな新しい「創る喜び」を模索している。
左:近藤英雅・代表取締役社長、右:ニットの織機が並ぶ工場内の様子
2019年4月1日
第一ニットマーケティング株式会社 :
新潟県見附市柳橋町270-1
【第一ニットマーケティング株式会社 HP】
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1968年生まれ。
テレビ朝日「ニュースステーション」やフジテレビ「ニュースJAPAN」の報道ディレクターとして活躍。多くの経済番組も制作。
現在、中小企業診断士として企業や商店街などの経営相談、支援活動を行うとともに企業向けの動画制作講座の講師も務める。株式会社プラウドコンサルティング代表取締役。一般社団法人板橋中小企業診断士協会代表理事。
【株式会社プラウドコンサルティング HP】