きらめき企業

画像・映像の独自技術で飛躍

玉川大学
経営学部准教授
長谷川 英伸 氏

ソフトウェア受託開発と自社製品開発・サービス事業を展開する株式会社エム・ソフト。特に画像・映像関連で高度な技術を保有している。デジタルカメラやプリンタの機器の特性が記述されたプロファイルを用いて微細な色味を損なわない技術を開発し、提供している。

また、同社が開発したRayBrid(レイブリッド)は、動画から必要な部分を自動的に切り取ることができるソフト。映画などの合成シーンの制作で重宝されており、単一バック(ブルーやグリーン)の前で役者が演技したものを切り抜き処理する際、従来手作業で行っていたものを、通常の背景から自動的に切り抜き、別の背景と合成することができる。これまで同社の技術がかかわった著名な映画は数知れない。

一方、同社はAR(拡張現実)という最新技術に関するソリューションも提供。観光用アプリケーション、建設業界向けサービスを展開し、映画の製作にもARを活用してかかわった。

同社がこうした映像にかかわるきっかけになったのは産学連携。東京大学との連携から始まり、共同研究終了後はある映画監督との関係を構築、映像の世界へ本格参入した。同社は人と人との出会いを大切にしながら、すべての産業、すべての企業を顧客と捉え、画像・映像技術をコアとした事業構築を実現している。

2018年12月25日

株式会社エム・ソフト :

東京都台東区東上野2-18-10 日本生命上野ビル6F
【株式会社エム・ソフト HP】

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プロフィール 長谷川英伸

1982年生まれ。
2013年玉川大学経営学部助教、2018年から准教授。専門分野は中小企業の企業間関係。特に中小企業間のネットワークから生み出される新製品、新サービスのプロセスについて分析し中小企業の存立維持可能な要因を模索している。中小企業経営のセミナーなどの講師も務める。

長谷川英伸