きらめき企業

加工時間を短縮できる
切削工具の開発で飛躍

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

神奈川県座間市に本社・工場を置き、切削工具の専門メーカーとして事業展開している株式会社工研。現代表取締役社長の比留川幸雄氏が1993年に創業した。競争に勝ち抜くため使用して摩耗した工具をよみがえらせる再研磨技術を磨き、顧客と密にコミュニケーションを取って対応することで信頼を獲得し、事業を拡大してきた。さらに再研磨だけでなく自社オリジナル切削工具の開発にもチャレンジし、製品化に成功している。

自社オリジナル切削工具は、刃物のアール(曲面)を大きくすることで切削効率を高めたもの。単にアールを大きくしただけでなく、切子が工具に絡まないように芯を太くした特殊形状で、人工ダイヤを先端に取り付けるなど、試行錯誤を繰り返して作り上げた。完成した工具はシャープで、バリが出ず、高精度化と加工時間の短縮を実現できる。さらに、通常の工具であれば、再研磨は1回できる程度だが、同社の切削工具なら10回も再研磨ができることも顧客から高い評価を得ている。

オリジナル工具のトッププロデューサーを目指し、現在はシャープペンシルの芯ほどの太さ(直径0.5㎜程度)で、切れ味が鋭く強度の高い小径切削工具の開発に挑戦中だ。

2019年11月25日

株式会社工研 :

神奈川県座間市栗原873-10
【株式会社工研 HP】

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プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智