外国人観光客にも人気 老舗骨董品店の茶室
神戸国際大学経済学部教授
中村 智彦 氏
中村 智彦 氏
外国人観光客にも人気の東京・谷中にはユニークな店が多い。中には、老舗が新しい感覚のサービスや商品を提供して新しい顧客に人気を博している店もある。1913(大正2)年に創業した100年を超す大久保美術もそんな店のひとつ。本業である骨董品店の2階に2015年、店主の大久保満氏が「瑜伽庵(ゆかあん)」と名づけた茶室と、喫茶室(カフェ)を開業した。「甘味処や和菓子のお店。喫茶店から発展した店ではなく、骨董品だからこその店にしたい」と大久保氏は言う。
昔ながらの骨董品店の店先から2階に上がると、そこには本格的な茶室が設けられている。椅子に座る立礼(りゅうれい)スタイルの茶席。「海外からのお客様に本格的なお茶席を作法無用で楽しんでほしい」と大久保氏。骨董品店ならではの貴重な茶器の数々と、季節に応じた「設(しつら)え」は本格的なもの。ほかではなかなか経験できないと、外国人観光客の人気を集め、SNSでも数多く紹介されている。
お点前はベテランのお茶の先生と店主の娘の大久保敦子さん。家族ぐるみのもてなしで、今では旅行代理店が外国人観光客を連れてくるほど。
「抹茶と和菓子のセットで1,000円からで、時間も20分ほど。通りすがりに気楽にどうぞ」
2019年7月1日
ギャラリー大久保 :
東京都台東区谷中6-2-40(ギャラリーは2階)
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(2019年6月17日)
1964年生まれ。
大阪府立産業開発研究所などを経て2007年から神戸国際大学経済学部教授。専門である中小企業論・地域経済論では、現地での調査・研究を重視。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興プロジェクトにも数多く参画している。
【凡才中村教授の憂鬱 HP】