きらめき企業

地域活性化のための仲介者になる

玉川大学
経営学部准教授
長谷川 英伸 氏

東京都の多摩地域南部に位置する稲城市で、書籍や各種印刷物の編集・制作・出版業を営む株式会社インターメディアリー。紙媒体にとどまらず、デジタルコンテンツやWEBサイトの企画・制作、各種イベントの企画・運営などまで幅広く展開している。

地元のフリーペーパーである「グレーピア」も発行しており、地域密着型の情報誌として地域団体の活動や飲食店の情報などを詳しく紹介。同社代表取締役の種田匡延氏には「地域の魅力を掘り起こすことで、稲城市の地域活性化に貢献したい」との思いがあり、そのためのインターメディアリー(intermediary=仲介者)になることを目指しているという。

2018年に初開催された「稲城カレーフェスタ」を発案し、牽引したのも種田氏だ。市内にはカレー料理を出す店が約50店も存在し、「知られざる稲城のカレーをPRしよう」と、その中から厳選した7店舗に出店してもらい、来場者はカレーの味比べを楽しんだ。

種田氏は、出版やイベントを通して稲城市の魅力を発信し、稲城市の企業と住民との間にネットワークを構築したいと考えている。地元が盛り上がれば、域外からの人口流入も考えられ、地域経済活性化につながる。今後も地域とともに歩む覚悟だ。

2019年5月7日

株式会社インターメディアリー :

東京都稲城市矢野口3750-135

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プロフィール 長谷川英伸

1982年生まれ。
2013年玉川大学経営学部助教、2018年から准教授。専門分野は中小企業の企業間関係。特に中小企業間のネットワークから生み出される新製品、新サービスのプロセスについて分析し中小企業の存立維持可能な要因を模索している。中小企業経営のセミナーなどの講師も務める。

長谷川英伸