きらめき企業

ニーズを見極めて新ビジネスを創造

中小企業診断士
プロデューサー
千種 伸彰 氏

今では書店で当たり前のようにコミックをフィルム包装して販売している。

この書籍を包装する文化を根づかせたのが株式会社ダイワハイテックスだ。約30年前、書籍フィルム包装機「コミックシュリンカー」を開発。当初は書店に提案をしても「中身がわからない本は売れっこないだろう」と反応は厳しく営業は苦労した。

しかし、包装された本のニーズはあると確信していた。試験的に書店店頭で包装した本とそうでない本を並べて販売したところ、包装した本の方が売れた。消費者の「どうせ買うなら包装されたきれいな本を買いたい」という行動に納得した書店が増え、今ではコミックシュリンカーの書店シェア率は約9割にも及ぶという。

同社は6年前から通販企業向けの包装機械にも着手。「通販市場は拡大し続けているが、各企業は労働者不足や資材高騰などの悩みを抱えている」。そこで、書籍の包装技術と顧客の悩みを解決する発想を活かし、物流効率化サービスに注力。商品や発送量に合わせ、最適な物流梱包ラインを提案する。修理や増設の依頼に素早い対応をすることで顧客との強固な関係を構築。同社の包装機械で梱包された荷物は累計約4000 万件にも及んでいる。

2019年7月16日

株式会社ダイワハイテックス :

東京都板橋区坂下1-34-27
【株式会社ダイワハイテックス HP】

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プロフィール 千草伸彰

1968年生まれ。
テレビ朝日「ニュースステーション」やフジテレビ「ニュースJAPAN」の報道ディレクターとして活躍。多くの経済番組も制作。
現在、中小企業診断士として企業や商店街などの経営相談、支援活動を行うとともに企業向けの動画制作講座の講師も務める。株式会社プラウドコンサルティング代表取締役。一般社団法人板橋中小企業診断士協会代表理事。
【株式会社プラウドコンサルティング HP】

千草伸彰