きらめき企業

ものづくりにも社内管理にも
妥協を許さないチャレンジ精神

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

液体などの流体の流量や圧力をコントロールするため、金属部品に小さな穴(流水口)を開ける特殊な加工を得意とする神奈川県横浜市の株式会社開明製作所。微流量をコントロールする微小径、高精度の加工は先端技術産業分野にとって必要不可欠といわれており、今後さらに活躍の場が広がることが期待されている。

同社ではおおむね直径50㎜以下の加工を請け負うが、さらなる微小径が求められれば、チャレンジすることを選択し、実現することで顧客からの信頼を得てきた。これまでに直径0.04㎜まで加工した実績がある。日本の成人女性の髪の毛の直径が平均0.08㎜程度といわれているので、その精緻さがわかるだろう。

また、加工技術にとどまらず、社内の管理業務の改善も積極的に進める文化がある。そのシンボル的存在が代表取締役の梅田八寿子氏だ。

梅田氏はパート社員として入社し、当時担当していた事務作業の不便さを改善したいと、1996年ごろにパソコンを使った仕事の効率化を提案。独学でITを学び、苦労しながらも1997年には同社独自の管理システムを作り上げた。同システムは今もバージョンアップしながら運用し続けている。

2022年6月6日

株式会社開明製作所

神奈川県横浜市旭区市沢町575-8
【株式会社開明製作所 HP】

過去記事一覧

プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智