きらめき企業

工場や物流倉庫を革新した
独自のピッキングシステム

玉川大学
経営学部准教授
長谷川 英伸 氏

1984(昭和59)年創業の株式会社アイオイ・システム(東京都大田区)は代表取締役の多田潔氏が電気技術者として培ってきた知識を基に、独自のデジタルピッキングシステムを開発。同システムを活用したロジスティクス(物流管理)システムを提案・設計・開発・製造・販売している。

デジタルピッキングシステムとは、工場や物流倉庫での必要な製品の取り出し(ピッキング)作業を、表示器を利用して支援するシステム。作業者は表示器のランプが光った場所へ行き、表示された数だけ商品を取り出せばいいため、人為ミスをなくし、スピーディにピッキングができる。自動車メーカーの製造工場、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどの商品の仕分けをする物流倉庫、通販会社などで導入され、国内にとどまらず、世界の物流倉庫などで活用されている。

多田氏は新事業も積極的に展開。電子ペーパーの表示部を持ち、紙ラベルの代わりに利用できるID付きカード「見えるRFID Smart Card」を開発。非接触近接通信でバーコードを含む表示内容を書き換えることができる優れもので、製造指図書、飲食店の精算表示、病院の患者向けの個人情報の管理などのペーパーレス化に貢献している。

2020年10月5日

株式会社アイオイ・システム :

東京都大田区大森北1-6-8 ウィラ大森ビル9階
【株式会社アイオイ・システム社 HP】

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プロフィール 長谷川英伸

1982年生まれ。
2013年玉川大学経営学部助教、2018年から准教授。専門分野は中小企業の企業間関係。特に中小企業間のネットワークから生み出される新製品、新サービスのプロセスについて分析し中小企業の存立維持可能な要因を模索している。中小企業経営のセミナーなどの講師も務める。

長谷川英伸