きらめき企業

国産ドライフルーツの
フロントランナー

岐阜協立大学経営学部専任講師
大前 智文 氏

長野県阿智村に立地し、国産果実のドライフルーツ・素材菓子を製造・販売する南信州菓子工房株式会社。南信州・飯伊(はんい)地域の地場産業である「半生菓子」の伝統とノウハウを継承するとともに、新しいアイデア・技術・設備を積極的に導入し、これまでにない「国産半生ドライフルーツ」の開発に成功。全国から注文・問い合わせが押し寄せる大注目企業だ。

創業は2012年。長野県内産の柿やリンゴを独自に加工したドライフルーツを中心に、大手コンビニエンスストアやスーパーに出荷。これまでなかった製品は安心・安全で健康的な国産の食材を求める顧客やバイヤーから注目を集め、需要が急増した。阿南工場、本社新工場、鹿児島工場を次々に新設し、商品も拡充。国産ドライフルーツのトップシェアをひた走る。近年は帝国ホテルプラザ東京に直営店「wafuru南信州菓子工房」をオープン。大消費地の情報収集・情報発信拠点としての機能が期待されている。

代表取締役の木下裕亮(ひろすけ)氏は「長野・信州への地域貢献を果たすとともに、常に新たな挑戦を続け、『ドライフルーツ』といえば当社という存在になりたい」と話す。躍進を続ける中でも地域への想いと挑戦の熱意を絶やすことはない。

2020年6月22日

南信州菓子工房株式会社 :

長野県下伊那郡阿智村春日3291-1
【南信州菓子工房株式会社 HP】

過去記事一覧

大前智文

1982年愛知県生まれ。
名城大学経済学部特任助手を経て、2017年より岐阜経済大学(現・岐阜協立大学)経営学部講師に着任。日本中小企業学会幹事。駆け出しの研究者としてフィールドワークを重ね、中小企業に関する調査・研究に取り組む。

大前智文