難加工に積極チャレンジ
一歩先をいく切削ノウハウ

金属の切削加工業を営む神奈川県座間市の株式会社タイセイ製作所。硬度が高い超硬合金といった高硬度材や難削材の加工を依頼されることが多く、焼き入れした鉄の切削加工（焼き入れ削り）や、チタン・純ニッケル・スーパーインバー・純鉄などの高品質・高精度な加工を続けることで顧客からの信頼を得てきた。

難削材などの加工は高コストになりがちだが、同社はマシニングセンターを使って様々な加工をしてきた経験から、最適な刃具の角度や回転速度、加工順などを見極めるノウハウを獲得。同社の最大の強みであるそのノウハウを活用することで、高品質・高精度と高効率を両立させてきた。

難削材をマシニングセンターなどで切削する技術確立に取り組む動きが業界内で広がる中、高品質・低コスト・短納期にチャレンジする同社は競合他社より一歩先をいくことで、「難削材加工」のブランド力を向上させ、航空宇宙産業や半導体産業、自動車産業などとの取引実績もある。

3代目の代表取締役として経営の舵取りをする大久保隆夫氏は「これからもお客様の期待に応え、存在価値のある会社として技術を磨き、信頼を軸にものづくりを続けていきたい」と話している。

2021年10月11日