きらめき企業

超硬のスペシャリストを目指して

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

神奈川県横浜市で事業を営むヤマセ精機株式会社は、金属の中でも特に加工が難しいとされる超硬合金加工の技術を武器に、超精密金型部品加工を中心に事業展開しているメーカーだ。

超硬合金は、硬質の金属炭化物の粉末を焼結して作られる合金で、硬度が高く、特に高温時の硬度低下が少ない。そのため、耐摩耗性を要求される分野(切削工具や金型など)で採用されることが多い。ただし、その加工には時間がかかるうえ、高い技術力がなければ精度を高めることは容易でない。同社はそんな超硬合金の研削・加工に特化し、培ってきた技術・技能・ノウハウにより、ミクロン(0.001mm)単位の精度で加工し、誤差はサブミクロン(0.0001mm)以下に抑える製品づくりを実現。設備投資にも力を入れ、職人による技能力と最新設備による加工力を融合させることで、さらなるレベルアップに挑戦し続けており、そのチャレンジ精神が顧客の信頼を高め、取引先拡大につながっている。

代表取締役の高橋正徳氏は「当たり前のことを自然にできること」がものづくり企業の体力であると考え、コミュニケーションなどの基礎を大切にして、「超硬のスペシャリスト」の企業ブランド確立を目指している。

2021年4月5日

ヤマセ精機株式会社

神奈川県横浜市港南区笹下5-5-26
【ヤマセ精機株式会社 HP】

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プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智