きらめき企業

日本一の瓦をつくり
社会に貢献する

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

株式会社シバオは島根県中部の大田市を拠点に、地元・石見地方に伝わる「石州瓦」を生産している瓦メーカーだ。

石州瓦の特徴は、焼成温度が高く、瓦自体が焼き締まっていて硬く強いこと。日本3大瓦(三州・石州・淡路)の中でも最も高い温度で焼成するため、瓦に対する自然災害である「凍害」、「塩害」に対して非常に強いことでユーザーから評価されている。

工場敷地内では、今もなお良質な白土を取ることができる。白土は美しいだけではなく、耐火度が高いため、高温で焼くことができ、鉄分をほとんど含まない。このため、変質しにくく、石州瓦の原料の中でも特に優れた粘土とされている。

そんな防災面の優位性に加えて、ユーザーのニーズに合わせた色瓦を提供しているのも同社の特徴。そんな多色の瓦をつくる技術を活用し、工場の屋根の上に50色の色瓦を使って絵を描き、工場屋根の棟部分に設けた通路から屋根の絵を見ることができる「屋根の公園」をつくり上げた。

代表取締役の芝尾宜秀氏は「石州瓦・防災瓦を通じて、『一生もんの安心』を届け、多くの大切な家を守り、社会に貢献することを目指しています」と話している。

2021年12月20日

株式会社シバオ

島根県大田市水上町白坏658-1
【株式会社シバオ HP】

過去記事一覧

プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智