きらめき企業

「食の安全」を支える
異物検査装置の部品メーカー

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

食品加工や製薬向け異物検査装置の板金加工部品をメインに製造する神奈川県海老名市の有限会社深沢製作所。2019年には創業60年を迎え、更なる成長を目指して溶接ロボットなど先端加工設備を積極的に導入し、職人による匠の技と融合させて競合企業との差異化を図ってきた。

食品加工業界の異物検査装置は「食の安全」が重視されるため、高い精度と品質が要求される。同社の異物検査装置の受け持ちは、X線検査装置と金属検出器の部品加工。どちらも品質・コスト・納期すべての面で高いレベルを求められ、同社では「安心・安全」を大前提として、長年の実績とノウハウから設計者が意図することを理解し、設計どおりの製品に仕上げている。板金加工技術と加工設備を最大限活用することで、顧客の要求水準をクリアし、高い信頼を得て売り上げを伸ばしてきた。

最近は立体的な寸法の高い精度に加え、複雑な形状によるデザイン性の高さも求められるようになってきている。代表取締役の石井英郎氏は「複雑な立体形状へのニーズに対応できる板金加工技術の向上にチャレンジし、顧客に感じてもらえる当社の企業価値を更に高めたい」と意気込みを語っている。

2022年9月5日

有限会社深沢製作所

神奈川県海老名市本郷348-16
【有限会社深沢製作所 HP】

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プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智