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世界最終予選で"劇的勝利"
アカツキジャパン、パリ五輪へ

スポーツライター
酒井 政人 氏

東京五輪銀メダルの重圧があったのかもしれない。バスケットボール女子日本代表のパリ五輪世界最終予選は厳しい戦いが待っていた。

世界ランキング9位の日本は初戦で同4位のスペインに86-75で完勝するも、2戦目のハンガリー戦はインサイドで優位に立たれて逆転負け。パリへの切符は最終カナダ戦に持ち越された。

そして3点リードの最終第4クォーターにビッグプレーが誕生する。宮崎早織の難しいパスを山本麻衣がつかむと、体勢を崩しながらシュートを放つ。ショットクロック音が鳴り響くなか、残り39.7秒での追加点。世界ランク5位を86-82で下して、五輪出場を決めたのだ。

「プレッシャーに負けず、向かってくれた選手を誇りに思います。パリ五輪の金メダルにつなげられるように頑張っていきたい」と恩塚亨監督。チームコンセプトである"走り勝つシューター軍団"がパリでも躍動するだろう。

2024年2月26日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。