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復活を期す巨人・中島宏之
開幕延期も気持ちは前向き

スポーツライター
石川 哲也 氏

巨人の中島宏之は今季37歳、プロ20年目を迎える。2009年WBCで世界一メンバーに名を連ねた実力者も、巨人移籍1年目の昨季は出場43試合で打率1割4分8厘に終わり、今季を「野球人生をかけた1年」と位置づけた。

オフの自主トレで持ち味の大上段の構えからのスイングをコンパクトに修正。キャンプでは休み返上でバットを振り、打撃改造に取り組んだ。

「やっている以上はスタメンで出たい。結果を出してアピールしていく」
猛練習の成果は着実に表れ、オープン戦は打率3割5分1厘、12球団トップの4本塁打をマーク。開幕スタメンを手中にした。そんな折、シーズン開幕延期が発表された。

「もうちょっと鍛えられる期間が延びたと思ってやっています」
想定外の事態にも気持ちは前向き。いずれ訪れる開幕戦。マイナーチェンジしたベテランの姿が見られそうだ。

2020年4月6日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に「歴史ポケットスポーツ新聞 野球」(大空出版)、「メジャーリーグ大記録への挑戦」(宝島社)など。