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"鬼練習"で限界突破!
22歳の"ラスト・シンデレラ"

スポーツライター
酒井 政人 氏

3月8日の名古屋ウィメンズマラソンで"ラスト・シンデレラ"が誕生した。

東京五輪代表、最後の1枠をめぐる戦いは2時間21分47秒を切らなければならない。1月の大阪国際女子マラソンで松田瑞生がマークした日本歴代6位の記録。その"高いハードル"を22歳の一山麻緒がクリアした。30kmの通過は大阪国際の松田から40秒遅れていたが、最終的には1分18秒も上回る2時間20分29秒(日本歴代4位)でゴールに飛び込んだ。

2月は米国・アルバカーキで約4週間の高地合宿を実施。45km走や5km×8本という"鬼メニュー"をこなして、終盤のペースアップを可能にした。入場が制限されたナゴヤドームは閑散としていたが、「こういう日だからこそ、五輪を決められたらカッコいいなと思って走りました。今日みたいな日がくるのが夢だったのでうれしいです」
今夏、本物の夢舞台に挑む。

2020年3月23日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に「箱根駅伝ノート」「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」など。