変わる日本の卓球界
中心にいた水谷隼の最終章
スポーツライター
酒井 政人 氏
酒井 政人 氏
近年イメージが一新されつつあるスポーツが卓球だ。昨年始まったTリーグは開幕戦に5624人もの観客が詰めかけた。テレビCMでも卓球選手を見かけるようになり、華やかなイメージを抱くようになった。そんな日本の卓球界を引っ張ってきたのが水谷隼だ。全日本選手権シングルスは最多10回の優勝。2016年のリオ五輪シングルスでは日本勢初のメダル(銅)を獲得した。
数年前に年収が1億円を突破した半面、最近はLED照明でボールが見えづらいことを明言。公式球の変更もあり、「大きな変化に食らいつくので精いっぱいでした」と言う水谷は、東京五輪を最後に代表から退く方針。最 新の世界ランキングは13位で、15歳の張本智和(4位)、24歳の丹羽孝希(12位)より下。「団体戦にも入れるか分からない」と危機感を表すが、6月9日に三十路を迎える平成のエースが令和でも"スマッシュ"を決め続ける。
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1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に「箱根駅伝ノート」「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」など。