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多くの心を揺さぶった
タイガー・ウッズの復活劇

スポーツライター
酒井 政人 氏

4月14日、タイガー・ウッズが5度目のグリーンジャケットに袖を通した。今回のマスターズ優勝でメジャー通算15勝目。前回のメジャー制覇は、2008年の全米オープンまで遡らなければならない。全盛を極めた後は、プライベートでのネガティブなニュースが多かった。

2017年には世界ランキングが1,199位まで下降。ウッズ本人もメジャーではもう勝てないと本気で思ったという。そこからの〝復活劇〟に、記者会見では「本当に大変な試合だった。だから頭が薄くなるんだよ」と43歳の王者はジョークを飛ばした。

「初優勝してから22年後に(マスターズに)勝つことができるなんて、信じられない。多くの選手に勝つチャンスがあって、何が起きてもおかしくなかった。

この勝利はこれまでの優勝のなかで、一番大きな意味がある」長い人生、何度でも咲くことができる、とウッズが教えてくれた気がする。

2019年5月7日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に「箱根駅伝ノート」「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」など。