地道な努力で復活を果たした
東海大の駅伝3年生アンカー
スポーツライター
酒井 政人 氏
酒井 政人 氏
全日本大学駅伝はアンカー勝負になった。トップ青学大に2秒遅れでスタートした東海大・名取燎太(3年)が4.5km過ぎにペースアップ。最長8区19.7kmを日本選手トップの57分46秒で走破し優勝ゴールに飛び込んだ。
名取は3年前の全国高校駅伝1区で区間賞を獲得したスター選手。しかし、大学入学後の2年間は故障に悩まされ、華やかな舞台から姿を消した。両角速・駅伝監督から「まずは故障しない身体をつくろう」と提案され、昨冬から1年後の箱根駅伝を目指して、50kmウォークや6~8時間の山歩きなど地道なトレーニングを続けてきた。
「ここまで長かった。最初はポイント練習もできず、ジョグだけ。でも泥臭い練習をあきらめずにやってきて今がある。全日本を走れたことに達成感がありますし、すごくうれしいです」
箱根駅伝で連覇を目指す東海大に頼もしい"エース候補"が現れた。
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(2019年11月11日)
1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に「箱根駅伝ノート」「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」など。