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42年ぶり快挙のシンデレラ
渋野日向子の「笑顔」から学べ

スポーツライター
酒井 政人 氏

AIG全英女子オープンで優勝、日本選手として42年ぶりに「メジャー制覇」を果たして大フィーバーを起こしている渋野日向子。その一挙手一投足に注目が集まり、ラウンド中に食べる駄菓子までクローズアップされる。ギャラリーの中にマナー違反者がいても笑顔を絶やさない。彼女のスマイルに癒されているファンは少なくないだろう。宮里藍、石川遼らの〝若き才能〟が何度もブームを巻き起こしてきた日本ゴルフ界だが、メディアやファンが必要以上に負担をかけることで、20歳の笑顔が消えてしまうことを危惧する。

「笑い」は免疫力アップや脳の活性化を促し、また「運動」は肥満や高血圧の予防・改善など健康に様々な恩恵をもたらすことが知られている。渋野の活躍を静かに温かく見守ると同時に、私たちも渋野を見習って「笑顔で運動」を習慣化することによって〝福〟がめぐってくるかもしれない。

2019年9月2日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に「箱根駅伝ノート」「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」など。