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ドーハ世界陸上で銅メダル
五輪は400mリレーに注目

スポーツライター
酒井 政人 氏

ドーハ世界陸上の男子4×100mリレーで日本が快挙を達成した。決勝は100m9秒98の小池祐貴を外して、多田修平、白石黄良々、桐生祥秀、サニブラウン・ハキームの4人で挑戦。圧倒的な走力を誇る米国に遅れたが、お家芸のアンダーハンドパスでしっかりとバトンをつなぐ。そして3走・桐生で2位争いまで浮上。最後はサニブラウンが英国と競り合うようにゴールを駆け抜けた。目標の日本記録(37秒60)を更新する37秒43で3位に入った。

チーム最年長の桐生は「予選はハキームが軽めに走り出していたので、『それはやめてくれ』と頼みました。思い切り前に出ても絶対に渡すつもりでした。それが決勝では出せたと思います。ただ目標の色には届かなかった」と悔しがった。それでも2年前のロンドン世界陸上で0.57秒差をつけられて優勝した英国に0.06秒差まで急接近。東京五輪の金メダルに一歩近づいた。

2019年10月28日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に「箱根駅伝ノート」「東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと」など。