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五輪表彰台へ視界良好
進化を続ける女子体操エース

スポーツライター
石川 哲也 氏

9月22日、今季初の体操の国内主要競技会となる全日本シニア選手権が行われ、女子個人総合で村上茉愛 (まい) が連覇を果たした。

約1年ぶりの実戦は得意のゆかでH難度の大技「シリバス」を完ぺきに決め、ほか3種目もきっちりまとめる快心の演技。「久々にいい試合ができた。優勝も、楽しむこともなし遂げることができた」と笑顔を見せた。

昨季は腰痛で選考会を棄権し、世界選手権を欠場。雪辱を期した今夏の五輪も延期。目標が定まらず、「新型コロナ禍」で練習時間が制限される中、モチベーションを維持し結果を出した。

「この試合を経験したことでもう一段調子も上がる。もっと演技の質を高めて全種目で新しいことに挑んでいきたい」

目標は個人種目で五輪の表彰台に立つこと。体操日本女子初の栄誉へ、24歳のエースは進化を続ける。

2020年10月5日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。