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3年後につなぐ松島の挑戦
フランス1部で鮮烈デビュー

スポーツライター
酒井 政人 氏

2019年のラグビーワールドカップ(W杯)で初めてベスト8に進出した日本代表。世界を驚かせた「ブレイブ・ブロッサムズ」(勇敢な桜戦士)の戦いは終わらない。9月上旬に開幕した、ラグビー最高峰リーグのひとつであるフランス1部リーグで、今季から「ASMクレルモン・オーヴェルニュ」に移籍した松島幸太朗が躍動した。

開幕節のトゥールーズ戦にフルバックで先発出場し、「フェラーリ」と称される魅惑のスピードを発揮。前半4分、35mのビッグゲインを見せて、先制のペナルティーゴールにつなげた。激突した際に太腿を痛めて16分で交代したが、サポーターのハートをつかんだ。

「けがするまでは完璧にできたかなという感じ。お客さんの応援も熱狂的で楽しい。見せ場をつくり、強みが何なのかを証明できたと思う」と松島。3年後のフランスW杯につながる鮮烈なデビューになった。

2020年9月23日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。