伸び盛りの20歳
田中希実が快走連発
スポーツライター
石川 哲也 氏
石川 哲也 氏
陸上の本格的な競技再開となった7月の「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020」は好タイムが続出した。中でも田中希実(豊田自動織機TC)は第2戦深川大会の3000mで8分41秒35をたたき出し、18年ぶりに日本記録を更新。1500m、5000mでも日本記録に迫るなど快走を連発した。
「久しぶりの大会でワクワク感もあり、精神的にも肉体的にもいい状態で走ることができました。いい準備ができていたので不安もなく、良い結果を出すことができました」
同志社大学の3年生だが、実業団に所属し、父親がコーチを務める異色のランナー。自粛期間中に地元の陸上競技場が使えたこともあり、実戦形式の練習でモチベーションを維持してきた。来夏開催予定の東京五輪は5000mに出場予定。世界のトップクラスと差が大きいトラック種目で、世界と渡り合える可能性のある逸材が現れた。
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1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。