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30歳の大迫傑が描く未来像
東京五輪から半年で復帰表明

スポーツライター
酒井 政人 氏

「ラストレース」と表明して臨んだ東京五輪から半年。男子マラソンの元日本記録保持者である大迫傑(すぐる 30歳)が「現役復帰」を表明した。2021年10月のシカゴマラソンを観戦して「走りたい!」という気持ちが"沸騰"したという。

「(シカゴマラソンで)東京五輪8位のゲーレンが2位に入りました。カッコいいなと思うと同時に、僕自身も観ている人たちがワクワクしてくれるような場所に立ちたいなと思ったんです」

ゲーレン・ラップは五輪で2つのメダルを獲得している選手。大迫が所属していたナイキ・オレゴン・プロジェクトの元チームメイトで、大迫より5歳年上だ。33歳でパリ五輪、37歳でロス五輪を迎えることになる大迫は自身の未来像をイメージしたのかもしれない。

「どこまで世界と戦えるのか。失敗したっていい。挑戦するのは楽しいことだということを伝えたい」と大迫。熱いドラマの第2章が幕を開けた。

2022年3月7日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。