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東京五輪のメダル候補に急浮上!
男子110mハードルで泉谷が日本新

スポーツライター
酒井 政人 氏

東京五輪トライアルとなる日本陸上競技選手権大会の男子110mハードルは劇的なドラマが待っていた。金井大旺、高山峻野、泉谷駿介の3人が大会記録「13秒36」で並び、3人とも五輪参加標準記録(13秒32)をすでにクリア。今大会で3位以内に入ると東京五輪代表が即内定する立場にあった。

予選では19歳の村竹ラシッドが13秒28の大会新を樹立。五輪参加標準記録を突破したためさらなる大混戦になったが、決勝は村竹がフライングで失格。主役の座を奪ったのが21歳の泉谷だ。自己ベストを一気に0.24秒も短縮しただけでなく、日本記録も0.10秒塗り替える13秒06を叩き出した。

「競技人生で13秒1台を最終目標にしていたので記録には驚いています。 13秒06は自信になるので、まずは決勝に進みたい」と泉谷。日本選手権を今季世界3位の記録で初制覇し、東京五輪の「メダル候補」に急浮上した。

2021年7月5日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。