モンスター井上尚弥がKO勝ち
聖地ラスベガスで衝撃デビュー
スポーツライター
酒井 政人 氏
酒井 政人 氏
アメリカ・ラスベガスでハロウィン(10月31日)の夜、日本の「モンスター」が本場のボクシングファンを震撼させた。バンタム級WBAスーパー王座とIBF王座の井上尚弥がWBA2位、 WBC5位、IBF4位、WBO1位のジェイソン・マロニーとの防衛戦に挑み、7回マロニーの左ジャブを右頬にかすらせながら、右ストレートを顔面にめりこませる衝撃的なKOで勝利を収めた。
「フィニッシュのパンチは納得いく形でした。日本ですごく練習してきたパンチなので試合で出せてホッとしています」。幼少時から父・真吾氏の英才教育を受け、高校時代から大活躍。「強い相手としか試合をしない」という条件のもと大橋ジムに入門すると、世界の猛者を倒し続けている。これで日本選手では歴代単独トップとなる世界戦15連勝。華やかな道を歩き続ける井上だが、圧倒的な努力の積み重ねが現在の地位を築いている。
2020年11月16日
- 35歳になったマラソンランナー
今井正人の矜持
(2019年4月1日) - 日本最速スプリンターが
2019年シーズン好発進
(2019年4月15日) - 多くの心を揺さぶった
タイガー・ウッズの復活劇
(2019年5月7日) - 変わる日本の卓球界
中心にいた水谷隼の最終章
(2019年5月20日) - 小さな身体に大きな志を秘めた
バスケ界のパイオニア
(2019年6月3日) - 世界のスーパースターへ
強さを求め続ける井上尚弥の現在
(2019年6月17日) - BABIPで「運」を数値化
ツイてる男の今後に注目
(2019年7月1日) - サニブラウンの「強さ」の秘密は
シンプル思考にあり
(2019年7月16日) - 大病を克服した阪神・原口
球宴で2 試合連続本塁打
(2019年7月29日) - 競泳女子日本代表
不在エースにささげる日本新
(2019年8月19日) - 42年ぶり快挙のシンデレラ
渋野日向子の「笑顔」から学べ
(2019年9月2日) - 日本選手初の12秒台
進化する「ママさんハードラー」
(2019年9月17日) - 的確な判断で2段階スパート
MGCを制した中村の勝負勘
(2019年9月30日) - 御嶽海が万年三役返上へ
覚悟の押し相撲で昇進なるか
(2019年10月15日) - ドーハ世界陸上で銅メダル
五輪は400mリレーに注目
(2019年10月28日) - 東京五輪で表彰台を狙う
投てき界のニューヒロイン
(2019年11月11日) - 地道な努力で復活を果たした
東海大の駅伝3年生アンカー
(2019年11月25日) - 学生野球に新風を吹き込んだ
プロ出身監督が有終の美
(2019年12月9日) - 世界パラ陸上で初の金!
さらに上を目指す中西麻耶
(2019年12月23日)
- 53歳になる"キング・カズ"
J1最年長記録を狙う
(2020年1月14日) - 創価大・嶋津の激走に沸いた
箱根駅伝10区のドラマ
(2020年1月27日) - 十両優勝した元大関・照ノ富士
幕内再挑戦はこれから本番
(2020年2月10日) - 柔道の最重量級で大金星
小兵・影浦が絶対王者を撃破
(2020年2月25日) - 何気ない一言で人を動かした
稀代の知将・野村克也
(2020年3月9日) - "鬼練習"で限界突破!
22歳の"ラスト・シンデレラ"
(2020年3月23日) - 復活を期す巨人・中島宏之
開幕延期も気持ちは前向き
(2020年4月6日) - 記者会見で流した涙
松田瑞生はもっと強くなる
(2020年4月20日) - 神事としての大相撲に
思いを致した無観客場所
(2020年5月11日) - 4年間のブランクを経て再出発
新谷は東京でメダルに挑戦する
(2020年5月25日) - 変革期を迎える日本ラグビー
魅力を発信し続ける若きラガーマン
(2020年6月8日) - マイク・タイソンが復帰!?
53歳のチャレンジに世界が注目
(2020年6月22日) - 巨人が開幕戦で通算6000勝
日本一奪還へ好スタート
(2020年7月6日) - 40歳・遠藤の新チャレンジ!
コロナ禍のJリーグを熱くする
(2020年7月20日) - 伸び盛りの20歳
田中希実が快走連発
(2020年8月3日) - 高校球児たちの特別な夏
その1球が青春の思い出になる
(2020年8月24日) - 全英予選落ちも切り替え早く
"シブコ伝説"本番はこれから
(2020年9月7日) - 3年後につなぐ松島の挑戦
フランス1部で鮮烈デビュー
(2020年9月23日) - 五輪表彰台へ視界良好
進化を続ける女子体操エース
(2020年10月5日) - 甘えがなくなった桐生祥秀
6年ぶりの「日本一」に輝く
(2020年10月19日) - 萩野が短水路で2冠
復活へ手ごたえ十分く
(2020年11月2日)
1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。