アジア勢初のマスターズ制覇!
29歳の王者・松山英樹の強さ
スポーツライター
酒井 政人 氏
酒井 政人 氏
米男子ゴルフのマスターズ・トーナメントで、松山英樹がアジア勢として初優勝し、グリーンジャケットを着た。日本選手が初参戦した1936年から85年。過去33人、のべ133度目となる挑戦での"悲願達成"だった。
松山が初めてマスターズの舞台に立ったのは19歳の時。当時は体重が75㎏ほどだったが、徹底した肉体改造で90㎏ほどに増加。パワーアップを図った青年は、300ヤードを軽く超えるドライバーの飛距離を獲得した。繰り返し取り組んできたパットも武器にした。さらにミスがあってもイラ立つことなく笑顔で乗り切れるようにもなった。29歳にして心・技・体を整えて、一気に栄光の階段を駆け上がったのだ。
国内の凱旋試合は今夏の東京五輪が濃厚。「日本選手でもできるとわかったと思います。開催されるなら(金メダルを)狙いたい。今回の経験は生かされると思う」と自信に満ちている。
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1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。