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全豪オープンで2年ぶり優勝
大坂なおみの進化が止まらない

スポーツライター
酒井 政人 氏

2月20日に行われたテニスの全豪オープン女子シングルス決勝。大坂なおみがジェニファー・ブレイディ(米国)をセットカウント2対0のストレートで下して、2年ぶり2回目の優勝を飾った。4大大会の優勝は2020年の全米オープン以来 4回目。世界ランキングは3位から2位に浮上した。

大坂は試合後の記者会見で「決勝まできたからには準優勝で終わりたくないと、自分にプレッシャーをかけたことがうまくいったと思う。この瞬間を目指してオフシーズンのトレーニングに取り組んできたので、本当に幸せです」と笑顔で大会を振り返った。

オフシーズンに徹底強化したリターンが安定したことで「サーブへのプレッシャーも減り、精神的にもうまく作用した」と分析。次の4大大会は5月23日に始まる全仏オープン。優勝経験のない「赤土のクレーコート」でさらに進化した姿を見せてくれるだろう。

2021年3月8日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。