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虎の新人スラッガー佐藤輝明
新人本塁打記録更新なるか

スポーツライター
石川 哲也 氏

阪神タイガースのドラフト1位ルーキー、佐藤輝明が本塁打を量産している。開幕2戦目にプロ1号を放つと、4月を終え7本塁打。5月7日に10号を放ち、ドラフト制施行後の新人で最速となる33試合目で2ケタ本塁打に到達した。

スイングの始動直後がコンパクトで、フォローが大きい典型的なスラッガータイプ。一発を打った後、「しっかり自分のスイングができた」というコメントが飛び出すのは、好調さの証だろう。「世界の本塁打王」こと、ソフトバンクホークス球団会長の王貞治氏は「いずれ日本の4番になる存在」と期待を寄せる。

このままのペース(36試合10本=5月12日現在)で本塁打を打ち続ければ、シーズン40本塁打も夢ではない。1959(昭和34)年桑田武(大洋)、 1986(昭和61)年清原和博(西武)の新人記録31本を上回れるか?

5月に入って4番も任されている規格外のスーパールーキーに今年は大注目だ。

2021年5月24日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。