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通算2000安打達成 西武・栗山
「これからが本当の勝負」

スポーツライター
石川 哲也 氏

埼玉西武ライオンズの栗山巧が9月4日の楽天イーグルス戦で、史上54人目の通算2000安打を達成した。

記念の一打は外角球を逆らわずに巧打し、レフト前に運んだ。
「本塁打を狙っていたんですけどね(笑)。体が自然と反応して、逆方向にいいヒットが打てたのは、ずっと練習してきたことが身についていたということでしょう」

ドラフト4巡目でプロ入りし、初安打まで3年かかった。器用なタイプではなかったが、黙々とバットを振り続け、壮絶な練習量で才能をカバー。プロ20年目、38歳にして金字塔を打ち立てた。

「これからどれだけ打てるかが本当の勝負。(名球会入りし)求められるものも大きくなっていくと思うので、より気を引き締めていきたい」

西武生え抜き選手の通算2000安打は史上初。9月14日に名球会のブレザーを授与された「ミスター・ライオンズ」はこれからも愚直に安打を積み重ねていく。

2021年9月27日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。