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オリックス11年ぶり交流戦V
パ・リーグ後半戦も要注目

スポーツライター
石川 哲也 氏

今年2年ぶりに開催された日本生命プロ野球セ・パ交流戦はオリックス・バファローズの優勝で幕を閉じた。

オリックスはリーグ5位と下位からの交流戦突入となったが、対戦相手がセ・リーグのチームになると俄然、強さを発揮。交流戦の打撃10傑に福田周平ら3人が名を連ね、投手陣もエースの山本由伸が3勝、2年目左腕の宮城大弥が2勝を挙げるなど投打がかみ合い、セ6チーム中、5チームから勝ち越し12勝5敗1分。7割を超える高い勝率で、11年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

「選手たちがよく頑張ってくれた。MVPは全員。誰一人欠けてもこのような成績を挙げることはできなかった」と中嶋聡監督。リーグ戦再開後も勢いは止まらず、6月20日にリーグ首位タイに浮上(7月7日現在単独首位)。1996年を最後に、12球団最長の24年、ペナントから遠ざかっているオリックスだが、後半戦も全員野球でパ・リーグの牽引役になりそうだ。

2021年7月19日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。