エース区間で6人抜きの快走
女子陸上界の次代を担う超新星
スポーツライター
石川 哲也 氏
石川 哲也 氏
10月31日に宮城県仙台市で行われた全日本大学女子駅伝で、拓殖大学の1年生、不破聖衣来が驚異の走りを見せた。
エース区間の5区、9位でタスキを受けた不破は上体がぶれない安定した走りで6人を抜き3位に浮上。9.2㎞を28分00秒で駆け抜け、従来の記録を1分14秒も縮める区間新をマークした。
「1㎞3分10秒ペースで区間賞を取るのが目標だった。9位から一人一人追って最終的にこのタイムが出せました」
実際には1㎞約3分3秒ペース。単純な置き換えはできないが、仮に今回のペースを10000mに当てはめると30分26秒となり、日本記録(30分20秒44)の更新も視野に入ってくる。
「来年の目標は世界陸上。五輪も狙っていきたいです」と力強く言い切るスーパールーキー。東京五輪で3人の入賞者を出した女子陸上界にまた1人、期待の新星が現れた。
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1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。