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28歳のモンスター井上尚弥
35歳までに夢を次々と叶えたい

スポーツライター
酒井 政人 氏

昨年12月14日、東京の両国国技館でWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチが行なわれ、統一王者の井上尚弥がWBA10位・IBF5位のアラン・ディパエンと対戦。予想以上にハードな戦いとなったが8回にTKO勝利を収めた。

試合後、井上は「戦前の予想、期待をはるかに下回る試合をして申し訳ありませんでした」とわびた。さらに「俺、パンチないのかなと感じました」と不満を漏らした。それでも世界戦17連勝。そして、今回はあらゆることが異例だった。試合は国内初のペイ・パー・ビュー方式でライブ配信。ファイトマネーは1億円以上と報道されている。

井上は小学1年から元アマチュアボクサーの父真吾さんの指導を受けてきた。2人で数々の栄冠をつかんできたが、夢はまだまだ終わらない。現役生活を「35歳まで」と決めており、「早く4団体を統一し、1階級上にもチャレンジしたい」と意欲を語る。

2022年1月11日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。