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"サプライズ通過"の立大
55年ぶりの箱根出場に要注目

スポーツライター
酒井 政人 氏

10月15日に東京都立川市で行われた箱根駅伝予選会で“サプライズ通過”を果たした立教大学。創立150周年を迎える2024年に箱根出場を目指す駅伝部強化プロジェクトを2018年に立ち上げて本格強化を開始したチームが旋風を巻き起こした。

就任4年目の上野裕一郎監督は蒸し暑さのなかでも「15㎞45分」という目標タイムを設定。個々がレースをつくる形で、5㎞は4位、10㎞は3位、15㎞は5位で通過する。終盤も崩れることなく、総合6位で難関を突破した。留学生に頼ることなく、予定より1年前倒しで目標を達成したことになる。

「昨年は数人しかいなかったAグループの練習を今年は10人以上ができるようになった。一人ひとりが、1年でも早く箱根に行くんだという気持ちを強く持てたのが大きかったと思います」と上野監督。2023年の正月、55年ぶりに"復帰"する立大に注目したい。

2022年10月31日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。