堅守のゴールキーパー山下
WEリーグ初代MVPに

昨年9月にスタートを切った女子プロサッカーWEリーグの2021-22シーズン最優秀選手賞（MVP）に、優勝したINAC神戸レオネッサのゴールキーパー（GK）、山下杏也加 (あやか) が選ばれた。オフェンスに注目が集まりがちなサッカーにあって、GKのMVP獲得は男子Jリーグでも過去に1度しかない快挙だ。

「みんなが必死にボールを追いかけてくれたから、失点も少なかった。（自分は）おいしいところを止めただけ」

そう言うものの、今季は出場した19試合のうち13試合で無失点、シーズンを通してわずか7失点という驚異的な活躍でチームを優勝へと導いた。

「（ジュニア年代で）GKをやりたいという子はなかなかいない。（MVPを獲得したことで）GKも評価されると証明された。これから注目してほしい」

失点を防ぐという重要な役割ながら、あまり光のあたらないGK。その見方を変えた点でも意義深いMVP獲得だ。

2022年6月20日