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男子バスケの歴史が動いた
48年ぶり、自力での五輪出場

スポーツライター
酒井 政人 氏

今夏のFIBAバスケットボールワールドカップ2023で日本代表が大躍進した。1次ラウンドのフィンランド戦は最終クォーターで大逆転し、欧州勢から初勝利。1次ラウンドでは敗退するも、順位決定ラウンドでベネズエラとカーボベルデに連勝。アジア勢最上位となり、パリ五輪への切符を手にした。自力での五輪出場は48年ぶり。男子バスケット日本代表の歴史に大きな一歩を刻み付けたといえるだろう。

主将の富樫勇樹、米プロリーグでキャリアを積んだ馬場雄大と渡邊雄太、3ポイントシュート連発の比江島慎、2月に帰化したジョシュ・ホーキンソンら選手の個性が光ったが、トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)は「厳しい練習を乗り越え、エゴを出すことなくチームのためにみんなが戦った。だから全員がMVP」と評価した。前回出場の1976年モントリオール五輪は全敗したが、パリ五輪では歓喜の瞬間を期待したい。

2023年9月25日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。