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小林陵侑が地元開催W杯で2勝
「日の丸飛行隊」のエースが復活

スポーツライター
石川 哲也 氏

1月20日から3試合行われたノルディックスキーワールドカップ(W杯)ジャンプ札幌大会で、日本第一人者の小林陵侑が 2勝を挙げ、3年ぶりとなるW杯日本開催の主役となった。

昨季は2月の北京五輪で金・銀各1個のメダルを獲得し、W杯では総合優勝と圧倒的な強さを誇った小林だが、今季は多忙だったことによるオフの練習不足に、ジャンプスーツの規定変更への対応遅れも重なり、この大会までW杯は7位が最高。これまでにない不振にあえぐ中「今季は苦しんだし考えた。(その結果)もう楽しむ時間かなと思った」と、地元での試合を前に気持ちを切替えたことが復調につながった。

今回の結果に「自分でも驚いている。調子づけられる試合になった」と小林。W杯総合順位は21位から7位へ浮上した。久々の故郷・北海道で英気を養った「日の丸飛行隊」のエースがW杯終盤の巻き返しを誓う。

2023年2月13日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。