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生きた伝説「キング・カズ」
55歳246日の最年長ゴール

スポーツライター
石川 哲也 氏

今季からJFL(日本フットボールリーグ)鈴鹿ポイントゲッターズでプレーしているカズこと三浦知良が、10月30日に移籍後初ゴールを決めた。

カズはゲーム最終盤の後半39分から出場。直後のPKのチャンスでキッカーを任されると、右足でゴール右上に蹴り込みネットを揺らした。そしてチームメイトに駆け寄りカズダンスを披露。自身、約5年7カ月ぶりの公式戦ゴールに喜びを爆発させた。

「PKを蹴らせてくれたチームメイトに感謝。(鈴鹿でも)ゴールを決めてカズダンスを見せられて良かった」

55歳246日での得点は、従来の記録を13歳上回るJFL最年長記録となった。出場時間こそ短くなってきたとはいえ、キレのある動きを見る限り、今後も記録更新の期待は高まる。

現役でプレーしていることが奇跡ともいえる生きた伝説。「キング・カズ」の物語にはまだまだ続きがありそうだ。

2022年11月14日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。