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駒大が出雲、全日本で2冠!
正月の箱根駅伝はどうなる?

スポーツライター
酒井 政人 氏

11月6日に行われた全日本大学駅伝は10月の出雲駅伝に続き、駒澤大が完勝。大会記録を4分21秒も塗り替える驚異的なスピードで3連覇を達成した。黄金ルーキー佐藤圭汰が2区で区間新を叩き出すと、エース田澤廉が7区で区間記録を43秒も更新。後続を1km以上も引き離した。

正月の箱根駅伝も駒大が大本命になるが「選手層は青山学院大が一番厚い。それを超えなくちゃいけない」と大八木弘明監督は前回王者を警戒する。だが、敵は青学大だけではない。

佐藤は5000mで、田澤は10000mで来夏のブダペスト世界選手権を狙っている。同大会の参加標準記録は両種目とも日本記録を上回るハイレベル。今冬はトラックで"高い壁"に挑みながら、正月決戦を目指していくことになるのだ。トラックと箱根駅伝では求められる能力が異なる。そのなかで駒大は悲願の駅伝 3冠を達成できるのか。

2022年11月28日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。