スポナビ

日本選手初の世界選手権連覇狙う
男子フィギュアの新エース宇野

スポーツライター
石川 哲也 氏

今季の日本男子フィギュアは、羽生結弦がプロ転向し、エース不在となった。そんな中でシニア参戦から8季、心技体ともに充実した25歳の宇野昌磨が圧倒的な強さを見せている。

宇野は2022年3月の世界選手権で初戴冠すると、今季はグランプリ(GP)シリーズで2戦2勝、GPファイナルを今季最高得点で制し、全日本選手権も獲得した。個人戦すべて優勝の快進撃。3月にさいたま市で行われる世界選手権では連覇の期待がかかる。

「ただ連覇するのではなく、自分が何をやり残しているのか、何を表現したいのか、何を成し遂げたいのかを追求していきたい」

言葉の端々からうかがえる日の丸を背負うエースの自覚。世界選手権で連覇すれば、羽生も成し遂げられなかった日本選手初の快挙となる。前人未到の高みを目指し、日本男子フィギュアの新エースが新たな時代を切り開く。

2023年1月16日

過去記事一覧

石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。